活動報告
グループ本社
お昼休みの道案内
お昼の時間にいろいろなお店でランチをすることが、私の毎日のささやかな楽しみです。
その日も食事に行こうと外へ出ると
すぐ隣のビルの前で辺りをぐるぐる見回す年配の女性がいらっしゃいました。
困っているご様子だったのでお声掛けしたところ
その女性は小田急ホテルに行こうとして道に迷ってしまったと、不安げな表情で仰いました。
ちょうど手に持っていたスマートフォンで「小田急ホテル」と入力し目的地を調べたのですが、
様々なホテルやビル、施設が沢山ヒットしてしまいました。
新宿に毎日通う私ですが、ホテルは利用する機会がないためあまり詳しくありません。
二人そろって途方に暮れていると、ちょうど通りかかった上司が私を見つけて声をかけてくれました。
私の倍以上の年数新宿に通っている上司です。
女性の説明を聞くとすぐにその目的地が新宿駅の南口にあるホテルのことだとわかりました。
私もその場所はわかったので、そのまま女性を目的のホテルまでご案内することにしました。
弊社は西口にあるため南口にあるそのホテルまでは少し歩きます。
女性は案内してもらうのは申し訳ない、1人で行きますと遠慮されたのですが、
私自身ホテルに行く機会がなかなかないので少し見てみたいという気持ちもあると話すと
「それならお言葉に甘えようかしら。そのホテルで10年ぶりに友達とランチをするのよ。
実は南口までの行き方にも自信がなくて、ずっと楽しみにしていたのに遅れてしまうかなと不安だったの。
本当にありがとう」と、とても素敵な笑顔で答えて下さいました。
他愛ない会話をしながらゆっくりと歩き目的地に着くと、女性はもう一度
「あなた方に出会えてよかった。ありがとう。」と私の手を取りしっかりと握手をして下さいました。
交わした握手がとても力強よく、女性の気持ちがその手いっぱいにこめられているように感じました。
女性の後ろ姿を見送り時計に目をやると、お昼休みの時間は残りわずか。
簡単なファストフードでお昼を済ませましたが、
いつものランチ以上に心までいっぱいに満たされたような気持ちになりました。